SLAVE−地下牢の姫君−第9話



闘技場ではシルヴィアに対しての陰惨な責め苦が続けられていた。
集まった観衆の視線は、闘技場の真ん中で辱めを受けているシルヴィアへと注がれている。

シルヴィア:「も、もう・・・いや・・・・・」

荒い息をしながら、シルヴィアは競技場に這いつくばっていた。
その後ろではミレーネが大きな注射器を構えていた。

ミレ ーネ:「まったく・・・いつになったら終わるのかしらね」

そう言いながらもミレーネは、どこか楽しげな表情を浮かべている。
気の強いシルヴィアを、ここまで辱めた事が楽しくてしょうがないようだった。

ミレ ーネ:「さぁてと・・・それじゃあまた、たっぷりと注ぎ込んであげるわよ」

そう言ったミレーネは、大きな注射器をヒクヒクと痙攣しているシルヴィアの肛門へと近づけていく。

シルヴィア:「あぁぁ・・・い、いやぁぁぁ・・・・・」

声を震わせながら尻を左右に振るシルヴィア。
だがその尻に注射器が突き立てられる事はなかった。
注射器を持ったミレーネの側に歩み寄った男が、何やら彼女に耳打ちする。
その言葉を聞いたミレーネは、まるでお気に入りのオモチャを取り上げられた子供のように、不満げな表情を浮かべた。

ミレ ーネ:「わかったわよ・・・仕方ないわね」

ミレーネは吐き捨てるようにそう言うと、男に注射器を渡し、シルヴィアへと歩み寄る。

ミレ ーネ:「よかったわね、浣腸はもうお終いよ」

シルヴィア:「・・・・・えっ?」

ミレ ーネ:「試合もなし。ペナルティーをこなせない貴女には、戦う資格なしという上の決定よ」

シルヴィア:「そ、そんな・・・・・」

シルヴィアはミレーネの言葉に、全身から力が抜けるのを感じた。
ティアラ姫を助ける為、戦わなくてはいけなかったのに、戦う前からこんな不甲斐ない姿を晒してしまって、結局姫を助ける事もできない。
絶望感がシルヴィアを支配した時、張りつめた気持ちが切れ、そのまま意識を失ってしまった。
こうして、闘技場での戦いは、戦いが始める前に終演を迎える。

その頃ティアラは、再び暗い地下室へと連れて来られていた。
最初に辱めを受けた部屋だ。
これから・・・何をされるの・・・。
そんな不安を抱えながら、ティアラは部屋の片隅で小刻みに身体を震わせていた。
ティアラの両手と両足には枷がはめられ、首にも首輪が付けられている。
首輪に付いた鎖は、しっかりと壁に固定され、ある程度の自由しか利かない。
当然逃げる事などできない状態だ。

ティアラ:「シルヴィア・・・・・」

ティアラは思わずその名を呼んだ。
大勢の前で辱めを受けていた女戦士。
自分がどうなるかという不安はあるものの、それ以上に彼女の安否が気にかかる。
もしかしたらまだ、辱めを受けているのかもしれない。
そう考えただけでティアラの心は激しく痛んだ。
私がが捕まってしまったばっかりに、シルヴィアはあんな辱めを・・・。
そう考えるとティアラの瞳から、思わず涙がこぼれ落ちる。
そんな時、不意に地下室の扉が開いた。

ゲルフ:「おや?何を悲しんでおられるのかな?姫様」

そう言って入ってきたのは言うまでもなくゲルフだ。

ティアラ:「シルヴィアは?彼女はどうなったのですか?」

自分の事より先にティアラが気にしたのは、やはりシルヴィアの事だった。

ゲルフ:「心配には及びません。彼女はもう辱めを受けてはいませんぞ」

ティアラ:「ほ、本当・・・なのですか?」

ゲルフ:「もちろん。これでも私は約束は守ります」

素直には信じられないが、それでもティアラは一旦胸をなで下ろす。

ティアラ:「それで・・・シルヴィアは・・・彼女は今どこにいるのです」

ゲルフ:「さすがに簡単に逃がす訳にはいきませんからな。姫様と同じように、牢に閉じこめていますよ」

ティアラ:「シルヴィアに・・・一目シルヴィアに会わせてください。じゃないと、安心できません」

気丈な口調でそう言ったティアラを、ゲルフはおぞましい笑みを浮かべて見つめた。

ゲルフ:「ふふふっ・・・欲張りな姫様ですな。そんなにシルヴィア殿に会いたいなら、それなりの事をして頂かなくては・・・」

ティアラはその言葉に、思わず言葉を呑み込む。
先ほど受けた辱めが脳裏に蘇り、思わずアヌスが痙攣した。
そんなティアラにゲルフはゆっくりと歩み寄ってくる。

ティアラ:「あっ・・・い、いやっ・・・・・」

先程までの気丈さは何処へやら。
ティアラは逃げるように部屋の隅に身を寄せ、まるで小動物のようにその白い裸体を震わせた。

ゲルフ:「さてと・・・今度は何をして楽しみましょうか?」

そう言ったゲルフは、口の端を吊り上げて笑う。
その笑みは見る者を凍てつかせる程に不気味なものだった。

ティアラ:「あっ・・・あぁぁぁぁ・・・・・」

ティアラも例外ではなく、その気高き顔からは血の気が引き、奥歯がカチカチと音を立てる。
そんなティアラにゲルフはゆっくりと歩み寄り、枯れ木のような腕を伸ばした。
その手は彼女の端正な顔を掴み、強引に自分の方へと向けさせる。

ティアラ:「いっ・・・いやっ・・・・・」

怯えた表情を浮かべるティアラに、ゲルフは小さな声で呪文を唱え始めた。
その呪文が耳に届いた瞬間、ティアラの瞳から光が消えていく。
そして意識はどんどん遠のき、漆黒の闇の中へと落ちていくように気を失った。

ゲルフ:「ふっふっふっ・・・また色々と楽しませて貰いましょうか」

崩れ落ちたティアラの身体を抱きかかえたゲルフは、壁につながれた鎖を外し、そのまま牢を後にする。

ティアラ:「・・・・・・・・・・んっ・・・うぅん」

どれぐらいの時が経ったのだろうか。
ティアラは意識を取り戻すと、辺りをゆっくりと見回す。
そこはさっきまでいた場所とは異なり、松明の明かりが室内を照らしている。
最初に目に入ったのは石像だった。
その石像はあまりにもおぞましい姿を象っている。
一言で言うなら悪魔というのが適切だった。
大きな翼を持ち、頭には数本の角が生えている。
口は大きく裂け、鋭い牙が並んでいた。
だが、そんな物よりも、はるかにおぞましいのが、その石像の股間から生えた生殖器のような物だ。
弓なりに反り返ったそれは、まるで足が三本生えているかのように太く長い。
その上、竿の部分にはボコボコと突起が出ていた。
あまりにもおぞましい姿の石像から、ティアラは思わず目を背ける。
その視線は石像の周囲へと移った。
そこには儀式に使用するような祭壇が置かれている。
所々黒ずんで見えるのは、どうやら血痕のようだった。

ティアラ:「な、なんなの・・・ここは・・・・・」

そう呟いて身体を動かそうとした時、ティアラは初めて自分が台のような物に固定されている事に気が付く。

ティアラ:「こ、これは・・・・・」

慌てて自分の状態を確認したティアラは、思わず愕然とした。
足は大きく広げられMの字を描くように固定されている。
当然男を知らない秘裂も、散々陵辱を受けた肛門も、無防備にさらされていた。
さらに両手もバンザイをするように広げられ固定されている。
背中に感じるヒンヤリとした感覚から、ティアラは自分が斜めに傾いた石版のようなものに上半身を固定されている事を理解した。
下半身を支えているのは、膝の裏にあてがわれた棒状の物である。
これによって膝を上げられているので、必然的に足がM字を描いてしまっていたのだ。
さらにその棒状の物は台座に固定されていて、その台座から出た枷に足首は固定されている。
上半身と下半身の二点で身体を支えるような状態なので、お尻の下には空間が広がっていた。

ゲルフ:「良い格好ですな、姫様」

いきなりかけられたその言葉に、ティアラは思わずハッとする。
いつの間にかおぞましい石像の前にゲルフの姿があった。

ティアラ:「ゲルフ・・・・・」

ティアラは声を震わせながら、その男の名前を呟く。
ティアラに名を呼ばれたゲルフは、ゆっくりとティアラの元へと近づいてきた。

ゲルフ:「ところで・・・ここがどこなのか、わかりますかな?」

ティアラ:「・・・・・・・・・・」

ここがどこなのか。ティアラは薄々気が付いているのだが、それを口にすることができない。
沈黙するティアラの側に寄ったゲルフは、彼女の耳元に囁きかけた。

ゲルフ:「ここは儀式の間ですよ、ティアラ姫」

その言葉を耳にしたティアラは、ビクッと身体を硬直させる。
そんなティアラの反応を見て、ゲルフは不気味な笑みを浮かべた。

ゲルフ:「これからちょっとした儀式を始めますよ」

ティアラ:「わ、私を・・・生け贄にする気ですね・・・・・」

邪悪な儀式で処女の乙女を生け贄にするという話を思い出したティアラは、声を震わせながらそう呟く。
だがゲルフはティアラの言葉に、首を横に振って見せた。

ゲルフ:「ご安心ください。今はまだ・・・その時ではありませんのでね」

今はまだという事は、いずれは自分を生け贄に捧げる気なのだろうか?
そんな事を考えたティアラの身体は、意志とは無関係に震えだしてしまう。

ゲルフ:「怯えることはありません・・・これから姫様には、この世の物ではない快楽を与えてあげるのですから」

ゲルフはそう言うと、大きな壺のような物を、ティアラのお尻の下へと置いた。

ティアラ:「な、何を・・・何をする気なのです・・・・・」

思わず怯えた声を上げたティアラに何も告げず、ゲルフは小さな声で呪文を唱え始める。
その呪文に反応するように、ティアラの下に置かれた壺のような物が小刻みに揺れ始めた。

ティアラ:「何?・・・何をする気なのです・・・・・」

ティアラの問いかけへの答えは、お尻の下に置かれた壺から姿を現す。
ネットリとした液体を絡めながら、壺の口から現れたのは肉色ををした触手だった。

ティアラ:「ひっ!」

あまりにもおぞましいその物体を見て、ティアラは喉の奥で悲鳴を上げる。
触手はゆっくりと壺の中から這いだして、獲物を求めるようにのたうった。
一本、また一本と、壺の中から触手が現れる度に、ティアラの恐怖心は高まっていく。

ティアラ:「いっ、いやっ!離して!いやぁぁぁっ!」

取り乱したように激しく身体をよじるティアラだが、ガッチリと拘束された状態ではその場から逃げ出すどころか、足を閉じる事すらできなかった。
そうしている間にも、触手はその数を増し、一本一本が別の生き物のように蠢く。
その光景は、悪夢の中にすら出てこないであろうと思われるほど、想像を超えるおぞましさだった。
だが、その触手のおぞましさが、まだまだ序の口であった事を、ティアラは次の瞬間思い知る。

ティアラ:「ひっ・・・ああっ・・・ああぁぁぁ・・・・・」

壺の中心部分から、触手とは異なる物体が姿を現したのだ。
それは触手よりも二回りほど太く、所々節くれ立っている。
色も触手とは違い白く、ヌメヌメした感じだ。
何よりもティアラを震撼させたのは、それが男性性器のような形状をしていたことである。

ティアラ:(お・・犯される・・・・・こ、こんな気持ち悪い物に・・・犯されるなんて・・・・・)

そう思うとティアラの恐怖心は頂点に達し、思わず股間から黄色い液体を漏らしてしまった。

ティアラ:「いやっ・・・いやぁぁぁ・・・あぁぁ・・・ああぁぁぁ・・・・・」

ゲルフ:「おやおや・・・失禁してしまうとは・・・・・」

ゲルフは恐怖のあまりにオシッコを漏らしてしまうティアラを見ながら、呆れたように呟く。
だがティアラは、そんなゲルフの言葉すら耳に入らない程の恐怖感を抱いていた。

ティアラ:「だ、誰か・・・助けて・・・・・ああぁぁ・・・シルヴィアぁぁ・・・・・」

ジョロジョロとオシッコを漏らしながら、ティアラが助けを求めたのは他の誰でもないシルヴィアだった。
だが今は彼女も囚われの身。助けに来ることはない。
そんな事すら理解できないほど、今のティアラは錯乱していたのだ。
だがそんなティアラに構うことなく、壺から姿を現したおぞましい物体は、先に溢れ出た触手を従えながら、ゆっくりと彼女の股間へと近づいていく。

ティアラ:「いやっ・・・来ないで・・・近づかないで・・・ああっ・・・あああぁぁ」

怯えるティアラに触手がゆっくりと絡みつき始めた。

ティアラ:「いやっ!いやぁぁぁっ!」

悲鳴を上げて激しく身をよじるティアラの足や腰に、ネバネバした液体をまとった触手が容赦なくまとわりつく。
その感覚はティアラが今までに味わった事の無いような、想像を絶するおぞましさだった。

ティアラ:「ひいっ!離してっ!離してぇぇぇっ!!」

必死に叫ぶティアラだが、触手にその言葉など理解できる訳もない。
ただ獲物を捕獲するように、身動きのできないティアラの全身へと伸びていった。

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