ああ、なんて大きさなの...そして...
それは、”男根”と呼ぶにはあまりにも醜悪な肉塊だった。
もちろん化け物の体の一部であるから、人間のそれとは似ても似つかぬものではあるのは当然である。
それにしても...一瞥をくれるだけで吐き気がしてきそうな代物だ。
まず、あまりにも度外れたその大きさ。
太さ3寸はあろうかという巨根。
いくら処女ではないとはいえ、出産の経験がない女性にとっては、挿入するだけであそこが裂けるのではないか、と心配してしまうくらい脅威的な大きさである。しかもエラにあたる部分が、丁寧なことに五重にもなって連なっているのだ。そして5枚のエラそれぞれの上には、まるで真珠でも埋め込まれているかのようないびつなふくらみが、びっしりと環になって覆っている。その見事なまでのエラの張りようときたら...みっちしと体の中心まで満たされた上に、あんなもので膣壁をゴリゴリとこすられたとしたら...考えるだけでも気が狂いそうだ。
しかも”男根”全体をミミズ大の繊毛がびっしりと覆っている。先端からあの忌まわしい毒液をジクジク吐き出しながら、うねり狂っているのだ。挿入した後で、襞の隅々まで淫猥に掻き分け、例の媚薬を万遍なく塗りつける仕組みなのだろうか。もちろんそれ自体も微妙にたまらない刺激を与えながら、ねちねちと女体を責め嬲るのであろう。
そして極めつけは、先端に付着するまるでイソギンチャク状に広がる鞭毛である。そこは挿入されたときに体のちょうど最奥に当たる部分である。あんな不気味な物で子宮口をいたぶられたら発狂せずにおられようか...
まさに女を狂わせるありとあらゆる構造を兼ね備えた恐るべき淫獣の最終兵器。それは豪快さと繊細さを併せ持ち、女体の最奥に眠るいかなる性感をも見過ごすことなく掘り起こし、責めたてるのだ。一目見ただけで、そう直感した速女は身震いが止まらない...
くっ!なんて卑劣な...でも今、こんなのを使われたら、本当に我慢できるのか...
・・・ねぇ。たまんないでしょう...この形、それに大きさ...でも驚くのはまだ早いわよ。これはね、挿入した女の陰の大きさにあわせて、自在に大きさを調整できるのよ。内部に寸分の隙間もなく埋め込まれて、それからあのエラで擦りあげられると子宮ごと外にえぐりだされるような、ものすごい快感を味わえるわよ、速女ちゃん・・・
「むぐぅ、あぐぅ、ううう・・・」
口を触手にふさがれたままの速女は、声すら上げることもできない。反抗もできぬまま、速女の意思など関係なく、陵辱の舞台は着実に進められていく。虜囚が、促されて一歩、また一歩と絞首台にあがらされていくように...
これから背水の陣で最も過酷な戦いの場に挑むはずの速女はというと、見るも哀れな有様なのである。
体の内と外から催淫剤の猛威に曝され、苦しみぬく速女。体に塗られただけあれば、自分をしっかり保ち、最後の一線を死守することによって、なんとか活路を見出すことが出来たかもしれない。しかし、しかしである。内から湧き上がる官能の炎をどうやって消せばいいというのだ?いくら城門を固く閉ざしたところで内側の城から火の手が上がれば手の打ちようが無い。後ろから火に炙られ、逃げ帰る場所もないまま、ひたすら攻め込んで来る膨大な敵との間で消耗戦を繰り広げるしかないのか?
胃壁から吸収された催淫成分は、即効性だったのか、早くも身体を駆け巡っていく。悔しいことにも脳みそから足の指先までありとあらゆる細胞が媚薬に塗り替えられていってしまったようだ。火照るだけではなく、疼くような甘痒い劣情が体中を埋め尽くすのである。激烈な媚薬にどっぷりと埋め尽くされた細胞の一つ一つが、わななき、うめき、狂喜するのだ。ドクンドクンと脈打ち、それが大いなる潮流となって、速女に襲い掛かるのである。今や体液の代わりに媚薬が血管やリンパ管を通り、体内を駆け巡っているような錯覚すら沸き起こるのだ。全身性感帯、いや全細胞が性感帯になってしまったといってもいいだろう。まさに今の速女は「人間性器」なのである。
それにつけこむように、身体中に群がる触手の愛撫と乳房への玩弄は休みなく続けられている。それは確実に速女の抵抗力を削ぎ落とし、快楽という名の限りなき悪質な疲労を蓄積させていくのだ。
さらに貪欲に性欲をむさぼろうとするもう一人の自分・・・異常性欲昂進状態の自分を抑えるのもそろそろ限界に近い。考えても見ればよい。これだけの苛烈な責めが始まってから、まだ一度も達してないのだから。
まだ焦らされているほうが楽であったわ。他人の手で操られていた分だけ...
今は自分で我慢しなければならないのである。こんなに猛り狂った身体を持て余しながら、頭の中で「いきたい」と喚き散らすもう一人の自分と戦いながら、イッてはいけないと言い聞かせ続けるつらさは計り知れないのだ。少しでも気を抜くと、たちまち自失してしまいそうである。
あまりにも劣勢であった。こんな状態の自分に、”速女”は悪辣にも身体の奥底まで肉棒を埋め込み掻きまわそうとしているのだ...一体どうなってしまうの...
しかも先ほどは声を出すことで自分を強くできた。が、今はそれもままならないのだ。口にねじ入れられた触手からは、断続的に媚薬がトロトロと注ぎこまれてくるだけで、肉体を嵩にかかって蕩かしにかかる。
ことここに至って術無し。窮余の策も尽き果ててしまった感がある。
ああああ、まずいぃ、まずいわ....
「むぐくぅぅ、ごぼごぼ...うううくぅ、うぐぐぐぅぅ!」
・・・では、イッてしまいなさい。これ以上ないくらいにだらしなく、淫らに・・・
「ふぐぐぅぅ!!」
ずりりぃぃぃ...ずりゅぅぅぅぅ...
「いひぃぃぃい、あぐぐうぐぐう!!」
入ってくる、あたしの中にはいってくるわ!!
とてつもなく大きなものが、ずぶずぶと体の中を満たしていく。忽ちそれは身体の奥底までを埋め尽くしていく。身体の中に異物が挿入された鈍い痛みと耐えがたい圧迫感。
それはすさまじいまでの奔流となって、速女を覆い尽くしていく...
くひぃぃぃぃ!!!!た、耐え...あぎゅぅぅぅ!!!
ぎゅっと口に含まされた触手を思わず噛みきるばかりに、奥歯に力を込めて歯を食いしばる。そうせざるを得ないのだ!我慢できない!
あぐっ!!
それでも、とても間に合わない!
潤みきっていた女陰は、心とは裏腹に敏感すぎる反応をみせてしまうのだ。
ど、どうして...な、なぜ感じちゃうのよぉ!!!
長く、あまりにも長い間むごく放置されていたものが、ようやく満たされるという安堵感。迫り来る恐怖よりもそれが勝ってしまい、例え化け物の触手であろうとも肉体は、なりふり構わず内部へと受け入れていってしまっているからだ!
い、いけない!いけないわ!
入れられただけで、イキそうになったことに慌てた速女は、固守しようとするが、身体の反応はそれを遥かに上回っている。ダ、ダメ...いっちゃう..
再び唇を噛み締めようにも、含まされている触手がそれを邪魔する。
あぐぅ、...そ、それなら...
とっさに両方の手のひらをぐっと握りしめ、長く伸びた爪を手のひらに食い込ませる。即興の手刀。真中にポツリと浮き出た紅一点が、たちまち手のひらに広がっていく。
うぐぅぅ!イタっ!!!
涙ぐましいまでの努力である。それだけ速女も追い詰められているのだ。
はうっ! ひぃぃぃ、な、なんとか...
両手に浮かび上がる「紅い花」...
紅い血...そう、あたしはまだあたしなのね...まだ何も変わってないのよ...
痛みが心を現実の世界に引きずり戻す。別に体を化け物に蝕まれたわけでもなければ、まだ完全に乗っ取られたわけでもないのよ!あ、あたしがあきらめた途端にすべてが目の前から消え去ってしまうんだわ...それが憎い幻老斎の狙い...そう、そうよ...い、今は苦しいけど、なんとか耐え切れば、いつか必ず...
あひぃぃぃ、こ、この身体を渡すわけには、いかない...いかないのよぉ!!...
・・・あらぁ、思ったよりも頑張るわね、じゃあ、これはどうかしら・・・
速女の抵抗に嬉々として受け答える。
すると体内に入った触手が、”速女”の言葉どおりに膣内ぴったりに膨張し始めたのだ。
あぐぐぐ、や、やめて...裂けちゃうわ...ひぎぃぃぃ!!!
額から冷や汗が垂れ落ちる。それがたちまち脂汗に変わる。
そうして、やおら体内で律動を開始されるのだ。
ずりぃぃぃぐりゅぅぅ..ずりぃぃぃぃぐちゅぅずぼずぶ...
たちまち速女の決死の覚悟は揺らぎ始め、快楽の前に何も考えられなくなってしまう....
ふ、太すぎる...で、でも耐えなければ、そ、そうよね、耐えなければならないのよね...あああ...
しかしそんな心を殲滅するかのように、巨大な触手が肉壁を削り取っていくのだ。ぎりぎりまで拡張された膣をびっしり生えた繊毛でグリグリと穿り返し、五重のエラがゴシュゴシュとえぐり抜いていく。そして環状に配置された突起が、こすり上げるのである。豪快にして繊細、それが全く同時に行われてしまうのである!
「むぐぅ、あぎぃぃぃぃ、むふむふむふふぉん!!!」
ああ、このまま・・・いいえ、だめよ、ええ、ダメなの...だめ、だめ、だめーぇ!!!!! このまま負けるなんて...こんな無様な最期を遂げるなんて絶対にいやよ!
脂汗にまみれた身体を打ち振るわせながら、声にならない叫びを放つ。
・・・いい泣き声ねえ。惚れ惚れしちゃうわよ。うふふ、もっと泣かせてあげるわ...だから早くイッてね!・・・
”速女”は残酷に言い放つ。もちろん次なる責めの手を用意して...
「うぐぅぅ...!!」
女陰の中に埋め込まれている触手よりかは、やや小ぶりに見えるが、それでも相当大きいもう一本の触手があろうことか、お尻の方に向けられる。狙いは今もひそやかに息づく菊花であることは間違い無い。速女はもちろん、そちらのほうの経験はない。
ピトッと先端がその秘められた穴にあてがわれる。おぞましい悪寒が体を貫いていく。
いやー!そ、そんなところを狙うなんて卑怯よ!!あぐぅぅ、やめてよ、ねぇ...うぐぅぅぅ!!
・・・今更卑怯もなにもあったもんじゃないわよ。あらゆる策を使って責めないと天下のくノ一さまを屈伏させることなんて出来ないでしょうからね。どんどん卑劣な手は使わせてもらうわ。それくらい、くノ一様なら軽くいなせるでしょう?・・・
そ、そんな...これ以上されたら、耐えられなくなるわ...
・・・あら、珍しく弱気ね..でも耐えられなくなるからいいんじゃないの。いいからあなたは、よがり抜いて気をやることだけを考えてればいいのよ・・・
そんな速女の悲痛な叫びを無視するように長大な触手を、まだ汚れ無き菊花に遠慮無くめりこませていく。拡張しきったその穴は、ねじ込む度にメリメリと音を立てて悲鳴を上げる...実際にそんな音はしないのだが、速女の頭の中では確かにそう響き渡ったのである。
ねぇ、裂けちゃう、ああ、本当に裂けるわよぉ!!
・・・うるさいわね、裂けたりしないわよ。こんなにいい尻をしているくせに、これくらい飲み込めなくてどうするのよ。それ見なさいよ、どんどん入っていくじゃないの・・・
あああ、入っていく、入っていっちゃうわ!!
触手にねっとり付着している例の体液が潤滑剤の働きをしているせいか、奥深くまでさしたる抵抗もなくすべりこんでしまったのは、驚きだった。
女として最も恥ずかしい穴を2つとも限界まで拡張され、化け物の触手に埋め尽くされているという屈辱感。それは速女の自尊心を根底から突き崩していき、削ぎ落としていくのだ。
薄い粘膜を隔てて互いの形を確認しあうようにコリコリと擦りあう。そこから沸きあがる破滅的な悦楽...熱い、熱いわ...
速女は爆熱地獄に引きずり込まれ、抜けさせずにいる一匹の雌にすぎなかった。
あひぃー、ど、どうして、どうしてこんな目に会わなければいけないの..?
しかしそんな問いもむなしく、速女はたちまち最後の高みへと突き上げられていってしまう。
そこで”速女”がまたしても追い討ちをかける。決して休ませることなく速女をひたすら追い込んでいくために...
・・・身体中、体液塗れだというのに、肝心のここに何もないってのはやっぱちょっと物足りないわよね。うふふ、安心して...あなたがイクよりも一足先に、たっぷりと中出ししてあげるから...あなたくらい、いやらしい身体をしているんなら、もしかしたら化け物の子供を孕めるかもしれないわよ。それが嫌なら、逃げてみなさいよ、さあ、膣に力を入れてこの触手を食いちぎってみなさいよ...ほれほれ・・・
もちろんそんな事はできるわけはない。無理難題を押し付けては楽しんでいるだけなのだ。
くひぃぃ、そ、そんなこと言っても...で、できないぃぃ!!!
じゃあ、たっぷりとお腹の中にいれて、孕むのね...どんな子が生まれるのかしら、楽しみねぇ。あなたくらい淫乱だったら妊娠できると想像するだけでイクんじゃないの?・・・
い、いやー!!!
・・・嫌よ嫌よも好きのウチよ。ふふふ、さあ、たっぷり注ぎ込んであげる・・・
体内に埋め込まれた両方の触手の硬度が俄かに増してくる。
ああ、本当に射精されるの...
その時、信じがたい事が起こったのである。イソギンチャク状になっていた先端の鞭毛が固く閉ざされているはずの子宮口をこじ開け始めたのだ。数十本の鞭毛に寄って集って開けられたのではどうしようもない。その神秘の入り口も無残に陥落してしまう。
それから巨根の先端からは、一回りか二回りほども細い管がひゅるひゅる伸びて、鞭毛ごと子宮内部に吸い込まれていく。さながら二段ロケットという風情だ。しかし細いといっても人間の手首くらいはある管である。それが子宮内部に挿入されているのだから、速女にしてみればたまったものではない。
この仕組みには訳がある。化け物は射精するときに、確実に相手に種を植え付けるため、膣ではなく、より精度の高い子宮内に直接注ぎ込むというもって生まれた本能があるのだ。それはまさに悪魔の知恵であった。いくら嫌いな相手であっても、子宮に大量の精液を注がれてしまったら、拒みようもなく、受精してしまうではないか!
もっとも速女の場合、人間と化け物の間で受精が可能か?という問題があったが、恐慌状態の彼女にはそこまで頭は回らなかった。”孕むかもしれない”その一言が頭の中で繰り返されるのであった。
・・・さあ、出すわよ・・・
ひぃ、ひぃ、こ、こわい..に、妊娠はいやぁ!!
元々”イッたら終わり”の速女にとって”妊娠”というのはその後に来るべき問題であり、今は気にする事ではないはずである。が、それも気にならないほどに、混乱しきっているのだ。
ドボドボドボボッ・・・
音を立てて子宮内に勢いよく射精される化け物の精液。もちろんこれも猛烈な催淫効果を帯びている。獲物を発情させて、妊娠確率を上げるためなのだ。悪魔の精液は子宮内に収まりきらず、膣の隅々まで行き渡った後、注送の度に、外部にもれ出てきてしまう。
子宮一杯に満たされた精液...普通ならどう考えても妊娠するであろう状況だ。
しかもご丁寧なことに、子宮内に入りこんだ鞭毛がその内壁をなぞりながらゆっくり攪拌していくのである。今や速女の卵子には、大量の化け物の精子が群がっていることだろう。
あぐぅぅ...もう、もうやめてぇぇぇ・・・
しかも今注がれたばかりの精液は早速その効果を発揮し、子宮全体がうずき始めるのだ。女にとってもっとも弱い部分をもてあそばれるつらさ。しかも肛門深くまで挿入された後ろの管からも大量の精液が同時に注ぎ込まれているのだ。肛門から直腸に至るまでも、焼け付くようにひりついてくる。
くひーっ、あああ、いく、いってしまうわ...いく...あああ、た、たまらないわ!!!
悔しい、悔しい、悔しい!!!
もんどりうって歯噛みしても、どうにもならないことはある。精神力で制御するにしても限界はあるのだ。極限の状態に追い込まれた体を止めることなどできはしない。もはや自分の肉体をどう処理することもできないのだ。
・・・そうよ、いってしまうのよ。そうしてこの身体をあたしに頂戴、ね、いいでしょ・・・
それは、それは、それは...
同じ台詞が頭の中をぐるぐる回っていく。まるで擦りきれたレコードのように。それ以外の言葉が出てこないのだ。
このままイカされてしまう...
背中を冷や汗が伝い、含まされた触手の隙間からは、火のような喘ぎがもれ出してしまう。その間も、速女の女の部分は更に熱を帯び、まるで含まされた触手に挑むように、きつく食い締めていくのである。それを自分ではどうすることもできないのだ!
そのまま、速女はなす術も無く、最期の瞬間へと昇らされていってしまう...